ドブロギター(dobro guitar) とは
ハッシー橋岡がドブロギターの話をします。
ボディの中央部にはスチールのリゾネーターが取り付けられています
ハッシー橋岡のドブロギターのページ
ドブロギターとは
ドブロギターとは、ボディの中央部に共鳴板を取り付け、横にしてスチールバーで弾くギターのことです。通常チューニングはオープンGに設定されますが、スチールギター系のプレイヤーはD、C6,E9、G9などのチューニングも好んで使用します。
ドブロギターの歴史
その昔、ギターの上にフォークが落ちた時に偶然発生した金属音が心地良い響きを出し、それがハワイアンのスチールギターの基になったと言われています。ハワイアンで使用されるスチールギターは電化され、ラップスチールとして演奏される事が多くなりました。
有名なドブロプレーヤー
ドブロギターはカントリーミュージックでは古くから使用されていました。ロイエイカフと共演したブラザーオズワルドの演奏は有名です。世の人々にドブロギターの強烈なインパクトを与えたのは1940年代にフォギーマウンテンボーイズに参加したジョッシュ・グラビス(アンクルジョッシュ)です。彼はアイドルだったバンジョー弾きのアール・スクラッグスの演奏スタイルをドブロにも応用し、ブルーグラスの早弾きにも対応出来るスタイルを編み出しました。
その後、登場したセルダムシーンのマイク・オールドリッジはもともとスチールギター弾きでした。彼は変則チューニングやナインス、シックスス系の奏法をドブロに取り入れ、ジャズやブルースとの融和を試みました。
1970年代に登場したジェリー・ダグラスはドブロギターの奏法に革命を引き起こしました。斬新なブルーグラスでの演奏はもちろんの事、あらゆるジャンルの音楽にドブロギターを持ち込み、認知度を大きく高めました。彼は第一線プレーヤとして現在も活躍を続けています。
ドブロの名前の由来
ドブロギターは英語ではDobro,若しくはResophonic Guitarと言われています。チェコスロバキア出身のドペラブラザースが発明し、商品化しました。ドブロという名前は、ドペラのDoとブラザースのbroを組み合わせて作りました。
ドブロが使用される音楽
ドブロはアメリカ音楽であるブルーグラスで最も多く使われます。ついで、カントリーでもよく使われています。ブルースでも使われますが、その場合は、ギターを弾くようにして、ボトルネックで演奏される事が多いようです。